《極限雨》剣盾ダブルS11 最終274位

お久しぶりです、リンクスです。

 

シングル・ダブルの使用率TOP10が使用禁止という、過去にない特殊ルールで開催されたランクマッチシーズン10・シーズン11。バンギラスコータスなどの天候始動役、ドリュウズフシギバナなどの天候エースが出禁となり、皆が思ったことでしょう……

 

雨パが強い!!

 

晴れパや砂パが規制される中、何も禁止されなかった雨パが弱いわけがありません。天候の奪い合いが減るというだけでも雨の相対的強化は歴然でしょう。

 

そんなわけで作っちゃいました雨パーティ!

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せっかくの雨だしとことん水の火力で攻めていこうということで、ナットレイ以外全員水ポケです。

「ああなるほど、限界雨ね」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、違います。極限雨です。

そもそも限界雨の定義からして曖昧ですが、雨降らしが1匹しかいないこのパーティを僕は限界雨とは呼びません。極限雨です。

 

通常、限界雨と呼ばれる構築ではニョロトノペリッパーの同時採用がよく見られます。わざわざ貴重な枠を割いてまで雨降らし役を2匹投入する最大の理由は、相手との天候の奪い合いに強くなるためでしょう。パーティ全体が雨に依存してしまっているため、何がなんでも天候を奪う必要がある。限界雨の特徴です。

しかし前述の通り、このシーズンでは天候の奪い合いは起こりにくいです。となれば雨降らし役を2匹用意する必要性は薄れてきます。その分他のポケモンを採用して攻撃の幅を広げたのがこの極限雨というパーティになります。

 

   構築完成に至るまで

  • 1,2,3匹目

『スカーフトゲデマルボルトチェンジダイマしたマンタインの弱保発動→ニョロトノで雨降らしてすいすい発動』という構築記事を発見し、そのギミックを真似ることに。ここのメンバーを決めるだけでパーティの半分が埋まるので、慎重に考えたいです。

まず雨降らし役はニョロトノで確定。一応ペリッパーもこの枠は担えますが、交代で出す以上安定した耐久がほしいこと、出したあとに手助けや滅びの歌ができることを考えてニョロトノに軍配が上がりました。

次に弱保すいすいエースですが、今回白羽の矢が立ったのはルンパッパ。雨を使う上で関門となるのが相手の水タイプ──特に貯水や呼び水持ちですが、それらの相手に有利を取れるのはルンパッパ独自の強味と言えます。モロバレルの怒りの粉を無視できるのも地味に嬉しいです。

そのルンパッパの弱保起動役としてとんぼ返りインテレオンも採用。ただの起動役で終わることはなく、雨下の範囲水打点でスイーパーの仕事も期待できます。

  • 4,5匹目

ルンパッパじゃ普通にファイアローがきついので(追い風もブレバも泣く)二枚目すいすいエースとしてキングドラを採用。加速をすいすいのみに頼っているルンパッパと違い、ダイジェットも使えるキングドラは相手の追い風に負けません。もちろんダイマせずとも強く、インテレオンと同様に終盤のスイーパーとしての活躍も見込めます。

ここまで全員特殊なのでそろそろ物理水を採用したいと思い、連撃ウーラオスを迎えます。壁を無視できる安定した水打点と、単純に強力な格闘打点はあって損はないです。

  • 6匹目

「雨パのトリル対策はナットレイと古来から決まっている」と誰かが言っていたのでナットレイ

 



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     個別解説

  • インテレオン

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性格:臆病

努力値:0-0-4-252-0-252

実数値:145-87-86-177-85-189(攻撃個体値15)

調整:特になし

 

速さと火力が武器のポケモンなのでCSぶっぱ。水技が濁流なのは終盤での範囲打点が強いと思ったからです。雨激流濁流はかなりの火力が出ますし、そこに手助けを絡めればもう……。この技のおかげで3対1から巻き返して勝った試合もありました。

水浸しは完全にナットレイ対策の技です。奴の対処法はウーラオスでごり押すか、ルンパッパの気合い玉かしかなかったので『水タイプにしてからルンパッパの草技で押し切る』の選択肢を増やすために採用しました。弱保が発動していないルンパッパだと一撃で落とせない場面もありましたが、それでもパーティ単位で重い相手に不意の大ダメージを与えられる動きは強かったです。また、予定外の使い方として、『相手アタッカーを水タイプにしてタイプ一致補正をなくし、ニョロトノで滅び勝つ』なんてこともありました。

滅多にダイマしませんが一応キョダイです。

 

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性格:呑気

努力値:252-0-252-0-4-0

実数値:197-x-139-110-121-67(最遅個体)

調整:防御特化

 

前回、70族は速いという理由で滅び役をマリルリに奪われた蛙。汎用性ゴリラが蔓延ってたんだから仕方ない。

この子がいなけりゃ始まらない雨降らし要員。なのに盤面次第では雨降らした次の瞬間にダイアイスで天候変えられちゃう不憫な子。型自体はさして珍しくもないのであんまり語ることもないです。強いて言うならウイよりオボンの方が発動機会ありました。

 

  • ルンパッパ

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性格:控えめ

努力値:4-0-0-252-0-252

実数値:156-x-90-156-120-122

調整:特になし

 

荒ぶる海のごとくすべてを押し流すダイマエース。+2雨ダイストリームは特防特化サマヨールでも確定耐えはできません。

メインウェポンのハイドロポンプリーフストーム、補完に優れた冷凍ビームと、対鋼用の気合い玉。ダイアースを打てるマッドショットも候補でしたが、相手ナットレイに打点ゼロは怖かったので泣く泣く気合い玉に。水浸しがあるとはいえ怖いものは怖いです。

インテレオン+ルンパッパの並びは、猫騙し&インテレオンダイマを相手に警戒させることもできます。相手がルンパッパに猫騙しを打ってきたら大アドバンテージです。ファイアローにはめちゃくちゃ弱いです。ファストガードしてもらえることを祈りましょう。

 

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性格:控えめ

努力値:228-0-0-252-0-28

実数値:179-x-115-161-115-109

調整:

珠ダメ最小

雨下で+1最速80族抜き

 

雨パと言えばこいつ。相手を見てルンパッパにダイマを切るかこの子にダイマを切るか考えます。

とある実況者さんが「グドラにS振りは不要」と言っていたのを鵜呑みにして配分はHC寄り。最低限の素早さだけ確保したらHPが10n-1になったのでちょうどよかったです。

 

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性格:意地っ張り

努力値:0-252-4-0-0-252

実数値:175-200-121-x-80-149

調整:特になし

 

物理水担当熊さん。特に言うこともない強い子です。

 

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性格:呑気

努力値:252-0-252-0-4-0

実数値:181-114-201-x-137-22(最遅個体)

調整:防御特化

 

安定感の塊。一家に一台、ナットレイ。数的不利という言葉を知らない最強の詰ませ役。

当初は勇敢HAの攻撃的な型を使っていましたがパーティとの噛み合いがイマイチ悪く、途中からこの構成に変えたらバッチリ填まりました。恐ろしいほど単体性能高くて、使ってると癖になりますね。

 

     構築感想

ルンパッパの火力がバカでした。

サマヨールラプラスを一撃で吹き飛ばす爽快感は他では味わえませんね。

基本的にはルンパッパのバ火力で相手を全部倒して勝ちです。ちょっとくらい仕留め損ねてもインテレオンやキングドラがどうにかしてくれます。最悪トノで滅べばいいです。

問題は、ルンパッパは技範囲の広さに反して、一致技以外あまり使いたくないというところでしょうか。ダイナックルは威力も低く追加効果もうま味がないですし、ダイアイスは味方の雨をかき消してしまうこともあります。最初に予想した通り相手との天候合戦はほとんど起こりませんでしたが、身内での天候合戦はちょくちょくありました。襷潰しが優秀ではあるので、使うならなるべくニョロトノが隣にいないときに使いたいです。

 

      最後に

味方殴りや滅びの歌好きだなぁ自分……。

高火力でとにかく殴って、高耐久で詰めるという分かりやすい構築に仕上がったと思います。10月最後の方は皆さん伝説引き連れてカジュアルの方へ行ってしまわれたようで、ランクマッチが若干過疎り気味ではありましたが、それでも一応最終順位の個人レコード達成できたので良かったです(レートはS8の方がずっと高いですが……)

さすがに冠環境では歯が立たないとは思いますが、使っていて楽しい構築だったのでまたどこかで使いたいですね。限界雨じゃなくて極限雨ですよ。

 

それではまた。リンクスでした。