《ドラパルト育成ゲーム》剣盾ダブルS8 最終382位
はじめまして、リンクスです。
普段はポケモンしたり小説書いたりしてます。色々と書き物は好きですが、実はブログは今回が初だったりします。
なぜブログをやろうと思い立ったのか。こたえは単純です。
剣盾ランクマッチでそこそこいい戦績取れたから。
今まで四桁五桁をサマヨっていた僕が最終三桁、それどころか一瞬でも二桁を狙えた構築をレンタルチームにして公開したかったんですね。で、せっかく公開するならブログも始めて構築記事書いちゃおうと。そんだけ嬉しかったんです、はい。
そんなわけで、三桁構築紹介&個人的な振り返りにしばしお付き合いください!
さて、改めて軽く自己紹介を。
TNリンクス。ポケモンデビューはエメラルド、ネット対戦は第5世代から。ゴーストタイプLOVEのシャンデラ推し。ほぼダブル専門で、とにかく殴る系の前のめりな構築を好む。
そんな僕が運命の出会いをしたのが7月上旬。悪戯心リオルでダイマエースをコーチングするという構築記事を発見。ビルドアップしながら殴るような圧倒的な攻撃性能に魅せられ、自分でもリオル構築を組むことにしました。
構築完成に至るまで
- 1,2匹目
まず構築の開始地点であるリオルは確定。次にリオルがコーチングをかける相棒役として白羽の矢が立ったのがドラパルト。優秀な火力・素早さ・等倍範囲、さらには特性で威嚇も無効……コーチング&ダイマで大暴れさせるならこの子以上の適任はいないと思います。ダイドラグーン・ダイホロウの追加効果とコーチングを重複させて相手と能力ランク差を広げることも期待できます。
-
3,4匹目
先発が決まったので、続いて後発。
「ドラパルトで相手二体飛ばしたあとに滅びの歌できたら強いよなぁ」とぼんやり考えていたので、滅びの歌を覚える耐久ポケモンを探します。まずニョロトノが候補に上がりますが、滅ぶには素早さがやや高く、相手が最遅60族などだと勝ち目がないので断念。もう少し遅い滅びの歌い手を探しているとマリルリがヒットしました。
力持ちのおかげでアタッカーの印象が強いですが、ステータス(100-50-80-60-80-50)だけ見れば十分耐久寄り。しかも火力は求めていないので草食での採用が可能=環境に多いゴリランダーを完封できるとあり、一目惚れ感覚で滅びの歌姫に大抜擢します。
そのマリルリを猫だましやバークアウトでサポートでき、なんならドラパルトが狩り残した相手を削りきれるゴリランダーも同時にパーティ入り。グラスフィールドによる回復もマリルリと相性がいいです。汎用性高すぎてなんなんでしょうこのゴリラ。
-
5,6匹目
しかしそんな汎用性ゴリラにもできないことはあります。威嚇を撒くことです。滅びの歌による〆を狙う以上、マリルリの物理耐久を補強する手段は用意しておきたいところ。
よくある滅びパにはガオガエンが組み込まれていますが、今回は見送り。猫だましや捨て台詞を覚えるのは魅力的ですが、積極的に交代をしないこのパーティにガオガエンは不相応と判断しました。そして何より
この並びのせいでマリルリの仮想敵である草タイプが選出されなくなることを恐れました。
ということで、威嚇を撒けて且つ草タイプ(特に汎用性ゴリラ)に弱いポケモンとしてワルビアルを採用。草食マリルリの弱点である毒と電気に強いのもGOOD。そこそこ速くそこそこ火力もあるので、ドラパルトと並んだ際はファントムビートのような動きもできるかもしれません。
最後の六匹目ですが、ここまで全員物理なので特殊アタッカーがほしいところ。また、ドラパルトが選出しにくい相手──弱保ラプラスやバナコータスなどとある程度戦えるポケモンが望ましいです。
その条件を満たしたのが、皆さんお馴染み弱点保険セキタンザンでした。蒸気機関が発動すればドラパルトにも引けを取らない暴れ役になれますし、サブのダイマエースにはもってこいです。パーティに欠けていた炎打点も得られた上、ドラパルト+セキタンザンの並びを相手に警戒させることもできますので一石三鳥ぐらいあります。
そうして完成したのがこちらの構築!
個別解説
- ドラパルト
性格:陽気
努力値:196-236-0-0-0-76
実数値:188-170-95-x-95-189
調整:
特化珠ラプラスの吹雪ベースキョダイセンリツを高乱数耐え(86.2%~102.1%)
陽気珠ドラパルトのダイドラグーンを中乱数耐え(91.5%~108.5%)、B+1で確定耐え
A+1ダイホロウでH4トゲキッスを確1
最速エースバーン抜き
この構築のエース。リオルのコーチングを受けてとにかく相手を倒し、数的有利を取ることが仕事。
技はタイプ一致のドラゴンアロー・ゴーストダイブは確定。相手のダイジェットや追い風に対抗するためのダイジェット用に空を飛ぶ。最後の枠は当初守るを入れてましたが、ニョログドラへの対抗手段がほしかったため光の壁に変更。詳しくはリオルの欄で後述します。
数的有利を取るため、基本的にはダイマックスしなさそうな相手を攻撃します。コーチングによる防御補正やダイドラグーンによる相手の攻撃弱体化のおかげで、物理型相手には滅法有利に立ち回れます。コーチングとダイドラグーンの後ならば、珠エースバーンのダイアークは攻撃特化でも半分入りません。
ダイマックスしてくるフェアリーの対策に持ち物はロゼルの実。ドラタンザン偽装している手前、この指とまれを使えるトゲキッスや、両方にタイプ的有利を取れるアシレーヌと対面する機会は多く、ロゼルの実を持たせたのは正解だったと思います。
ラプラスを意識した耐久調整でしたが、近頃のラプラスはキュワワーと組んだ弱点保険型が多く、この調整がラプラス相手に活きることは少なかったです(一度だけ珠ラプラスと当たりましたが、高乱数引かれて突破されました)。とはいえ居座れれば居座れるほど強いポケモンなので、耐久に振ったこと自体は間違いではなかったです。
基本選出(ドラパルト・リオル・草食マリルリ・ゴリランダー)のうち、リオルとマリルリの攻撃性能はゼロに等しく、ゴリランダーも技範囲が広い型ではないので、ドラパルトでどれだけ暴れられるかが勝敗に直結します。何もできずに倒されてしまうとほぼ負けなので、リオルのサポートを絡めて慎重に立ち回ることが大切です。
- リオル
性格:陽気
努力値:156-4-44-0-52-252
実数値:135-91-66-x-67-123
調整:
ドラパルトと並べた際、相手のポリゴン2のダウンロードで攻撃が上がるようB<D
最速
ドラパルトの指導役。コーチングでドラパルトを育てたり、先制まねっこでトリックルームを解除したり、ファストガードで脱出すりかえからドラパルトを守ったり、嫌な音でドラパルトの火力を補強したり、なんだこれ過保護か。
このコンビ、物理相手には基本強いんですが特殊相手だとやや安定しません。特にニョログドラ相手だと先にダイドラグーンを打ち込まれ、控えめ珠だと中乱数(92.6%~109.0%)、手助けも絡められるともう一抹の希望もありません。
それを打開するためにリオルで光の壁を張ることにしました。
え? リオルは光の壁を覚えないだろうって?
覚えないけど使うことはできます。ドラパルトに光の壁ベースのダイウォールをさせ、それをまねっこすることでリオルで光の壁を張ることができます。万が一相手のニョロトノが手助けを押していたとしても手助けの優先度は+5、ダイウォールの優先度は+4なのでまねっこの邪魔はできません。ニョロトノに守るを使われるとプランが崩れますが、ドラパルトとキングドラの対面で、横のニョロトノが守るを選択するメリットは薄いでしょう。
努力値配分は、相手との先制技対決で勝てた方が良さそうなので最速。残りを耐久に回したんですが、元々は実数値がHP=防御+特防になる144-52-52振りをしていたんですね。ただそれだと相手のダウンロードポリゴン2に特攻を上げられてしまうため、防御を1だけ下げて、そしてその1を体力に回して今の形が完成しました。無駄は少ないかと思いますが、そもそも紙耐久のリオルでここまで細かい調整が必要かどうかは疑問です。
ドラパルトのサポートに特化した型なので、彼をどの程度まで育てられるかが勝負の肝になります。理想はコーチング二回です。
- セキタンザン
性格:控えめ
努力値:4-0-0-252-0-252
実数値:186-x-140-145-110-82
調整:CS
第二のダイマアタッカー。特に言うこともないありふれた構成のセキタンザンです。一つだけ違うのは、蒸気機関の始動役がドラパルトでもアシレーヌでもなくマリルリだということ。
性格:生意気
努力値:252-0-52-0-204-0
実数値:207-65-107-x-138-49(攻撃個体値20,最遅個体)
調整:
ゴリランダーの10万馬力を乱3(31.4%~37.2%)
特化珠ドラパルトのゴーストダイブをオボン込み確3(51.2%~60.9%)
特化トゲキッスのマジカルシャインを乱3(30.4%~36.2%)、急所で乱2(約44.9%~53.6%)
セキタンザンの始動役兼滅びの歌姫。攻撃個体値20は特に意図はなく、たまたま産まれた個体がこれだっただけです。アクアジェットをセキタンザンに打つだけなら低い方がいいんですが、ミリ耐えしてる相手に打つこともあると思ったので特に拘りませんでした。
相手が残り二体になった頃に繰り出して滅びの歌して3ターン耐える詰め役。対戦してて気づいたんですけど滅びの歌ってゴーストダイブでかわせるんですね。「ドラパルトには当たらなかった!」って出てびっくりしました。
草食はまず読まれなかったです。ゴリランダーのグラススライダーやウッドハンマーだけでなく、キュワワーのギガドレインを無効化して回復を許さなかったりと、予想以上の大活躍を見せてくれました。ただ本当に火力がないので、ミリ耐えしてる相手をアクアジェットで倒せない、なんてこともしばしばありました。
滅びの歌前提の子なので、相手の数を減らさないとやれることが少ないです。一応手助けの選択肢もありますが、リオルと並ぶと何もできなくなるのでそれだけは意地でも回避しましょう。
- ゴリランダー
性格:意地っ張り
努力値:228-252-12-0-12-4
実数値:204-194-112-72-92-106
調整:
H=B+D
攻撃特化
無振り85族+1
マリルリ親衛隊その1。猫だましとグラスフィールドがとにかく偉かった。
マリルリの護衛、ドラパルトのフォローが主な仕事ですが、中盤リオルと組ませるのもなかなか悪くなかったです。素早さはリオルの方が上なので、コーチング→グラススライダーの動きが決まります。やっぱり汎用性ゴリラ。
性格:意地っ張り
努力値:36-252-0-0-0-220
実数値:175-185-100-x-90-140
調整:
16n-1
攻撃特化
最速75族抜き
マリルリ親衛隊その2。草タイプを誘い出して滅びの歌を聴かせます。しかし相手によっては自らダイマアタッカーに転向するリベロでもあります(威嚇だっつの)。
ドラパルト+リオルは相手のバンドリに少々不利です。ドリュウズのダイスチルでコーチング分の攻撃上昇を相殺されたり、砂でリオルの襷が潰されたりと、ドラパルトを育てにくい相手だからです。
なのでバンドリ相手にはワルビアル+ゴリランダーで攻めていきます。バンドリとよく一緒にいるトゲキッスに打点がないのが嫌なので雷のキバを搭載。ダイサンダーにすればHPに252振った個体でもいい乱数で飛ばせます(97.9%~115.6%)。岩雪崩ベースのダイロックなら確1ですが、岩雪崩がほしいと思う場面はなかったし、雷のキバのおかげでダイマギャラドスに打ち勝てた試合もあったのでこれでよかったと思います。
選出回数は間違いなく一番低かったですが、それでもしっかり活躍してくれました。ただし一試合のうちに二回も10万馬力を外したこと、僕はまだ許してません。
構築感想
とにかく先発に全てがかかっているパーティでした。滅びの歌の障害にならぬようトリックルーム役を優先的に倒したり、コーチングすべきか嫌な音すべきか悩んだり、勝つにしろ負けるにしろ最初の1,2ターンで決まることも少なくなかったです。対戦中にふと浮かんだ「ドラパルト育成ゲーム」というタイトルも、この上なくこのパーティを表現していると思います。本当に育成ゲームですからこれ。
最後に
草食マリルリを筆頭に所見殺しが多いパーティでした。鎧の孤島が解禁された直後だからここまで通用した、という面も大きいかと思います。実際、S9ではS8に比べて草食マリルリがぐんと増えているようです。しかしまだまだ現役で戦えるポテンシャルは秘めていると思います。草食が疑われるようになったらワルビアルをガオガエンに替えるのも手かもしれないですね。あえて草に強くすることで草食を警戒させないという……。
四桁をサマヨっていた僕が二桁チャレンジできたほどなのだから、上手い人が使えばもっと上まで行けると思います。
それではこのあたりで。また結果を残せたらその時は構築記事を書くかもしれません。
次こそ二桁を狙って。
リンクスでした!